夢見が丘
7.エピローグ
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あのあと、日本が敗戦した・・・。
あの時落ちた物は「原子爆弾」というもので、多くの人間を殺した。
光輝も・・・その一人となった。
私は、もう生きていけないかとも思ったけど・・・
こんな中でもしぶとく生きようとする人間の姿を見つけた。
そして、その人間の夢も。
そんな人間の夢を見ていようと思った。
いや、見続けようと思った。
そして、もうひとつ。
光輝がいつ、生まれ変わってここに来るかわからないから・・・。
あのときの続きのセリフ、いつか絶対聞きたいから・・・。
きっと、生まれ変わったら光輝は「光輝」の時の記憶を無くしているだろう。
次の、生まれ変わったあとの人間としての生活をしているはずだ。
女かもしれない。
でも、心のどこかに「光輝」が残っていることを私は願う。
そして、私も・・・
光輝に伝えたいことがあるから・・・。
ずっと待ってるね、そしていつか言わせてね。
私の・・・気持ちを。
そして、あれから100年しても・・・
光輝は現れない。
でも、私はずっと待ち続けるからね。
たとえ、あと何千年、何万年だろうと・・・
まあ、否が応でも何万年でもここにいることになるとは思うけどさ・・・。
人類が生き続ける限り。
人類の、夢がある限り。
私はずっとここに立つ。
夢見る丘に・・・
いつからかはわからないけど、この丘は人々にこう呼ばれるようになっていた。
「夢見が丘」と。
光輝のほかにも私の姿が見える人がいたのだろうか?
それとも・・・。
そして今日は2945年、8月6日。
あのときから、丸々千年経ったのだ。
「光輝ぃ・・・」
声に出して呼んでみた。
その時だった。
「あや!!!」
聞きなれた声がする。
後ろを振り返る私。
でも、そこに立っていたのは光輝の姿とは似てもにつかぬ姿をしていた・・・。
どこから見ても、14,5歳。金髪の髪。
けど。
「光輝!!!」
私がそう呼びかけると、その少年は私ににっこりと笑いかけた。
そして、ゆっくりとこっちに近づいてきた。
そして私の耳元でこう、ささやいた。
―――――俺、あやのこと・・・
コメント:
一応、ハッピーエンドです!!!
私の書いた話を知ってる人は、ちょっと意外だったでしょーか?(爆弾発言)
ちなみに、「夢見が丘」という題名は、B’zさんの曲から拝借しました。
内容は全然関係なくなってしまったんですけど・・・。
とってもいい曲ですよ!ぜひ聞いてみよう!^^
って何宣伝してるんだ自分!?
えっと、話を戻しますけど。
私は、ワープロではたくさん物語を書いていたんですけど、パソコンで書いたのは、この話が初めてだったんですよね〜。
だから、このハナシは結構思い入れがあるんです!
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました!!!
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