卒業





さよなら―――――。



あなたとはもう一生会うことはないでしょう。

甘酸っぱい中学の思い出として

いつかあなたを懐かしむ日がくるでしょう。

そのとき私とあなたは他人でしょう。

あなたの笑顔を忘れる日も来るでしょう。





あなたは優しかったから。

私はあなたを愛してしまいました。

あなたはかっこよかったから。

私はあなたを愛してしまいました。



あなたにとって私の存在がただのうざったい女でも

それを認識してもあなたを愛している自分を褒めましょう。

あなたと二度と会えなくても

それでも新しい一歩を踏み出した自分を褒めましょう。



最後の笑顔は淋しい笑顔。

手渡されたひとつのボタン。

これは第2?なんて訊けるわけもなく、私は無言で受け取りました。

涙も出ず「ありがとうございます」なんて他人行儀に話しました。

「じゃーね」と言って

あなたは私の顔を見ずに去っていきました。

所詮私はあなたにとってそれだけの存在。



どれだけ引き止めたかったか自分でもわかりません。

友達と喋っていても

あなたと二度と会えないということが心をぐるぐると渦巻いて

涙も出ない私は眩暈がしていました。

世界がぐらぐら回ります。

それでも心だけは

あなたを求めています。



これで本当に終わりなんですか?

いつかまた会えませんか?

あなたのことは思い出になってしまうんですか?

いつかへらへら笑いながらあなたを思い出すのですか?

そんな自分を想像するのがつらすぎます。

あなたをずっと愛していたいのに…。

いつかこの気持ちは終わってしまうのですか?





お互いの歩く道は違います。

2人の気持ちも違います。

それでも

私たちを繋ぐ何かがあると

そう信じてもいいですか…?






コメント:2003.03.19.UP!
はい。久しぶりの「HEART」アップです。えぇ似卯の気持ちです。
はっきり言ってMY中学の方には私の好きだった人、もろバレですv(ぉぃ)
いぃんだよどうせもう高校になったらほとんどの人が一生会わないんだから!(ぉ…い)
好きな人と別れてしまう…っていう切ない気持ち。を綴ってみたつもりです。
“私たちを繋ぐ何か”あるわけないです。有り得ません。
それでも期待するってのが…乙女ですよね…(ゲンナリ)



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