どこにいるの
どきどきして
ドアを開けた
いつもある 皮肉屋の笑顔
ねぇ どこにいるの
運良く 教卓に近い席になってた先月
あなたと何回もアイコンタクト
なかなか頻繁に質問に行くわけでもないし
授業中だけでも 見つめていたかった
でもそれは 1ヶ月間だけの幸せ
教卓 遠くに離れちゃったね
何だかんだでやっぱりショックらしい
大好きな友達の声すら よく聞こえない
会いにいこうかな
会いにいこうよ
先生であるあなたに喋りかけるぐらい
全然 普通だよね そうだよね
いちばんドア側の席
いつもいつも ドアを開けると びっくりして
そして そのあと笑いかけてくれるの
なのに
今日
ドアを開けた先には―――――
どこにいるの どこにいるの
あなたの名前が書いてある あのカラフルな紙とか
無造作に置いてある参考書とか
ぜんぶ なくなってた
机ってこんなに広かったっけ?
他の誰もは変わらないのに
そこに あなたの笑顔だけがない
どこにいるの
この学校のどこかにいるのはわかってる
だけど 私は
今 ここに
・・・側にいて欲しいのに
胸がぎゅっとつかまれて
机に縋りついて泣きたくなる
一体いつから顔を見てないの
今 何してるの
どこにいるの―――――?
ただ
会いたい
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