戦の唄



ぽろろん ぽろろん

竪琴の音

ぽろろん ぽろろん

震える歌声



降り立った地面の上

君の姿を見つけたよ

静かに戦いの歌を歌う 君に

戸惑いながらも 話し掛ける



ぽろろん ぽろろん

木々は揺れ動き

ぽろろん ぽろろん

風が纏わりつく



溢れかえる紅は

激しすぎる緑に 囲まれて

流れ落ちる蒼が

静かに笑う黒に 癒された



( あなただけが いきている )

身体の下に散らばる葉

( あなただけが ここにいる )

最後に包み込んだ 水の泡



ぽろろん ぽろろん

哀しみに満ちた旋律に

ぽろろん ぽろろん

静かに雫を重ねる

 

:2005.03.31.
とある小説の一場面を想像して。






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