ずっと 遠くにいる
ずっと
貴方のそばにいる
ほんの10cmほど
今までで一番 息遣いを感じてる
貴方の背中は
小柄なはずなのに
誰よりも 何よりも
大きかった
やっと しゃべりかけることが
出来るようになった
けれど
貴方の瞳は
私を見つめなくなった
貴方の色んな記憶を聞いた
貴方の色んな記録を聞いた
けれど
知れば知るほど・・・
鬱陶しいと 思っても
貴方は私にそれを言えない
もう近寄るなと 言いたくても
貴方は私にそれを言えない
そばにいたいと 伝えたくても
私は貴方にそれを言えない
貴方が私を必要としてくれればいい
貴方の笑顔を私が引き出せればいい
貴方の疲れを私が癒せればいい
けれど
それは 所詮 ねがいに過ぎない
現実には叶わない
ねがうだけの 夢に過ぎない
だって
貴方は
ずっと
ずっと遠くに
いるから
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