かりそめの存在
ふっと笑ってみせて
ふっと泣いてみせて
全てが虚実だとは思えないけれど
幸せを感じているのだろうか
感じていないのだろうか
それすら何も掴み所がなく
在り来たりな言葉を並べるだけで
満足している
瞳を閉じて眠ることだけが
自分を苦しみから拭いさり
気だるい温度の下
枕の中に必死に顔を埋めても
苦しくて 咳き込んで
結局 目覚めてしまう
私はただかりそめに生きているというだけです____
どうして快適だと言えましょうか____
嘆く人の声がする
貴方の存在とは何なのだろうか
今ここにいる貴方はかりそめなのだろうか
そして 私は かりそめなのだろうか
わからないまま 日が過ぎる
確かめる手立てもないまま
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