センセ Part7
センセ こっち向いて
センセ 気付いてよ
とうとう最後の授業が目前
もう 何もかも 終わりに向かう
楽しかった日々が 遠い昔にしか感じられなくて
無性に涙が流れる日が 続く
もうすぐ迎える大学受験
そのために 毎日学校で自習して
だけど ふと考え付くのは センセのこと
会いたくなって 進路指導室前へ行く
センセ 出てきてくれないかな
私はここにいるんだけど
ぼうっと貼ってあるポスター見て
無駄に時間を過ごす 受験生
センセ 貴方に会いたいよ
だけど
流石の私も気付きます
たとえ 偶然出てきてくれても
私から 進路指導室のドアを叩いても
センセ 絶対こっち見ないの
私の顔 そんなに嫌?
どうして 他の女の顔は直視するのに
私だけ 見ようとしないの?
私がどれだけ貴方が好きか
センセ 流石に気付いてよ
考えれば考えるほど
心臓から 胃にかけて
「恋の病」なんて言葉じゃ
片付けられないぐらい 痛くて
物理のテスト中 独りで頭を抱えてる
センセの顔が ちらつくから
私が満点とろうが
センセは何も 喜ばない
センセのために 一生懸命 勉強したけど
それはもしかして 裏目に出たの?
センセ 笑いながら言うね
お前なら 俺に質問に来なくていいだろ?
どれだけセンセの一言が
私を傷つけてるか 気付いてない
どれだけセンセの一言が
私の全てなのか 気付いてない
中学の頃の担任の先生
偶然会って 声をかけたら
私のことなんて 忘れてた
それが 時間が経つってことなんだよ
センセもきっと私を忘れる
センセ もう終わりなんだよ
嬉しそうに言わないで
もう終わりなんだよ
そんなに 私に会いたくないの?
ねぇ
センセ こっち向いて
センセ 大好きだよ
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