センセ Part8
センセ こっち向いて
センセ ごめんなさい
とうとう 3年生の冬休み
受験生の正念場
そして私は 毎日塾へ通います
2週間 センセに会えない ってことに
急に 淋しくなったから
理由つけて
会いに行った
忙しすぎる貴方に
そんなことはしちゃダメだった
些細なことで 口論
一緒になる前から 亀裂が入る
センセ 冷めた瞳
私も きつく言い返す
怒りに任せて 職員室のドア
叩き閉めた後で 後悔
そばにいたいだけだった
どうしてこうなったのか わからない
センセ 怒らないで
素直じゃない私を どうか許して
買ってあったクリスマスプレゼント
渡すことなんて
もう 無理かな…
そう思った矢先に
センセから 突然のメール
事務的用件じゃない
ただの 優しいメール
喧嘩した次の日
メールくれるとか
貴方はやっぱり 確信犯
そんな 気がしたけど
そして その次の日
クリスマスプレゼントを手渡すと
小さく笑ってくれた
センセ ごめんなさい
傷つけて ごめんなさい
貴方に ただ 休んで欲しかっただけ
他の人を犠牲にしてでも
貴方に 笑って欲しかっただけ
世界中で
私だけは
何があっても 貴方本位だから
センセ こっち向いて
センセ 大好きだよ
|
|