ユサブリ


キミの顔を 見たく なかった

疲れ果てて どうしようもなくて

キミの笑顔が うとましかった



自分だけが忙しいと

勘違いしていて

大変な中 笑っているキミの

強さに 気がつかなかった



キミは それでも

ボクの身体を

いつも案じてくれていて

そんなキミの余裕が

かえってボクを痛めつけた



キミから離れて

ひとりになることは

プラスもマイナスもない

平穏な世界にいくことで

その中で ヒトリで必死に戦っているボクの

精一杯の集中を

キミが存在する それだけで

ぶち壊した



キミの顔は見たくない

コレはボク ヒトリの闘いだから

キミの顔は見たくない

ボクに邪念など いらないから



必死に前を見て 叫ぶ

キミの影を振り払うかのように

 

:2008.02.26.
2008年2月6日制作。 ヒトリだと何を見ないで済むのだろう。






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