いつかのメリークリスマス
毎年 この季節になると思い出す
淡い あの恋を
君といつまでも 一緒にいられる とか
そんな 馬鹿な自惚れに気付いた日
初めて 別れの予感が心を動かし
君を失うことへの恐怖が 身体を包んだ
自分が幸せなのだということ
家に帰れば 君がいるということ
何気ない笑顔が
僕を喜ばせていたこと
全てに気付いたのは
全てが終わってから
毎年 この日になると思い出す
青い あの時の自分を
君への本当の気持ちに気付いたあの日を
今になって あの時の笑顔が
ぎゅっと胸を掴んで離さない
思わず足を止めた僕の側を
あの時の僕と同じ顔をした 人たちが
歩いていく
待つ人のいる 家へ急ぐ人たちが
歩いていく
色褪せてゆく思い出 蝋燭 プレゼント
けれど 君の笑顔だけは・・・
いつかのメリークリスマスのままに
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